hyoromoのブログ

最近はVRSNS向けに作ったものについて書いています

clusterワールドクラフトストアでフォント販売する話


Cluster Creator #2 Advent Calendar 2022」 21日目の記事となります。


アイテムを販売する場所「ワールドクラフトストア」へ作成したフォントデータを販売しよう!という話となります。
ストア自体についてよく分からない場合は公式サイトなどをご確認ください。

3D空間におけるフォントの扱い


3D空間でフォントを扱う場合、大きく分けて3Dモデル(ボクセル)2D画像(ドット)になります。


3D空間において3Dモデルはどの角度から見ても存在感があり、他から吐出して設置されるため文字を目立たせたい時に扱いやすいです。逆に2D画像は3Dモデルに比べて正面以外から存在に気付きにくく、壁などに馴染みやすいため悪目立ちさせたくない時に扱いやすいです。

ボクセルに限らず、3Dモデルを作成して正面から画像エクスポートする事で2D画像としても使えます。なので、フォントを作る際は2D/3Dそれぞれで見た時に問題ないよう作るのがオススメです。

販売中のフォント種類について

私は2D画像(ドット)と3Dモデル(ボクセル)のパッケージを別々にストア公開しています。
フォントと言っても取り扱う文字種類はいくつかあります。2022/12/18時点での販売開始から約2-3ヶ月くらいでの販売個数は以下の通りとなります。

画像 フォント種類 販売数
ボクセルフォント アルファベット セット 20
ドットフォント アルファベット セット 6
ボクセルフォント アルファベット小文字 セット 4
ドットフォント アルファベット小文字 セット 2
ボクセルフォント 数字+算術演算子 セット 7
ドットフォント 数字+算術演算子 セット 4
ボクセルフォント ひらがな「あ行」から「は行」まで セット 9
ドットフォント ひらがな「あ行」から「は行」まで セット 8
ボクセルフォント ひらがな「ま行」以降 セット 9
ドットフォント ひらがな「ま行」以降 セット 7
ボクセルフォント カタカナ「ア行」から「ハ行」まで セット 1
ドットフォント カタカナ「ア行」から「ハ行」まで セット 3
ボクセルフォント カタカナ「マ行」以降 セット 1
ドットフォント カタカナ「マ行」以降 セット 2

全て自作でモノによっては形が歪な事が原因で偏りがあるかもしれませんが、たとえそれを差し引いたとしてもアルファベットが一番需要ありそうです。
なので、まず初めに作るフォントはアルファベット。もしくは比較的作りやすく文字数も少ない数字がオススメです。

ひらがなやカタカナ、漢字は非常に難しい&文字数が多いため最初にやる事をオススメ出来ません。私もゲシュタルト崩壊しながら作っていました。

漢字に至っては作っている途中に耐えきれなって作ることを一時中断しています。

フォントのライセンスについて

「それなら俺はオープンソースフォントを売るぜ!」
と思ってしまうかもしれませんが、ライセンス確認を十分行ってください。

例えば有名フォントの「Noto Sans」や「IBM Plex Sans」は2022/12時点では「SIL Open Font License」となっています。
これは商用利用可・再配布可で一見問題無いかのように見えますが、以下の引用文のようにフォントデータの販売禁止と明記されてあります。

Fonts cannot be sold on their own. Redistribution without selling is not restricted.
SIL Open Font LicenseのBundlingWhenSellingから引用)

このフォントデータとはotf/ttfのフォントファイルだけではなく、フォントそのままの形で1文字単位で提供する事も指しているようです。要はフォントとしてそのまま使える形*1での販売禁止ですね。


その事をたとえ知らなくても販売したら問題になります。。。Google/IBMが訴えてくる事はまずありませんが、フォント界隈やオープンソース界隈の人らが黙って見逃すハズも無く、見つかるとストアごと燃やされかねないためオススメできません*2


フォントに関するトラブルでは、最近だと上記のようなフォントを無地のロゴTに1文字だけ使用するのはライセンス違反だ云々という話が話題になっていましたね*3
規約で禁止されているフォントに限り1文字だけ使うのはNGとされ。回避策として2文字以上使う、文字以外のデザインも含める、ソフトウェア等を同梱するなどの対応を取られています*4

ただライセンス上で許されていたとしてもオープンソースを第三者の手で有料販売されて炎上する話は他プラットフォームでもあったため、第三者が作ったフォントのバラ売りはやらない方が良いと個人的には思います。
それと個人で出されているフォントは上記の問題に抵触しない場合がありますが、単にそういったケースを想定していないだけかと思われます。見つかり次第ライセンス改定されて揉める可能性があるため「手を出さない」方が賢明です。


そんな問題があるため、フォントに関しては自作がオススメ!

自作フォントの作り方

オススメの作り方とかは無く、自分が作りやすい方法で作るのが一番良いです。
それだけでは何の役にも立たないため、私が知っている範囲の手段を書いておきます。

ボクセルモデリング

ボクセルモデルを作成できる有名なフリーソフトMagicaVoxelです。
creator.cluster.mu
hyoromo.hatenablog.com
ボクセルフォントは全てMagicaVoxelで作り、ドットフォントはMagicaVoxelから2Dエクスポートした物を加工して使っています。

それとボクセルに関しては探すと色々なモデリングツールが見つかります。
私も過去に独自モデリングツールを作成した事があります。無料で誰でも使えますよ。

Blender

Blenderモデリングを頑張る。

私は試したことありませんが手書きをベクター変換、ベクターを3Dモデルに...としてフォント作成出来そうでした。
creator.cluster.mu
creator.cluster.mu

FontForge

今も昔もフォントデータを作るならFontForgeです。これはオリジナルのフォントファイルを作成出来るツールとなります。
Blenderのテキスト入力で作成したフォントを扱うことで3Dとしても利用できます。
改変方法になってしまいますが、過去にFontForgeの使い方の記事を書いているのでどんなものかの参考にどうぞ。FontForgeの扱いを知っているとたまに役立つ事があるので一芸として覚えておいて損はありません。
hyoromo.hatenablog.com

Tilt Brushもしくは派生ツール

Tilt Brushがオープンソース化されたことで様々なVRお絵かきツールが登場しているようです。そちらを使ってみても面白いかも?(私はその手法を試したことはありませんが…)
Strokeは頂点数がネックになりそうなため、Blenderで調整する必要があるかもしれません。

まとめ

  • フォント販売は自作がオススメ
  • 最初に作るのは「アルファベット」か「数字」がオススメ
  • 3Dモデルを作る場合は2D画像としても扱える形状にするのがオススメ

です!
この年末年始に挑戦してみてはどうでしょうか?


「Cluster Creator #2 Advent Calendar 2022」の明日は中野人史さんによる「イベント運用(仮)」だそうです!
adventar.org

*1:実質的な二次配布にあたるような主要コンテンツとしての利用を指す

*2:なお販売時に利用フォント名を隠して出せばバレない...と思ってしまうかもしれませんが、フォントの仕事をしていると有名フォントやよく利用するフォントは見ただけで何使っているか分かります

*3:話題の中心人物が逃げたためかソースを拾ってこれませんでしたが

*4:ここに挙げた内容はこれをすればOKという裏付けがある話ではありません