AppStore上に広告掲載を試してみた内容を書きます。
なお、これを書いた2023/11時点での話&私の考えが多く入っています。鵜呑みにして大失敗した等の苦情は受け付けませんので、利用する際は気を付けてください。
Apple Search Adsを新規アカウント作成すると、無料で$100分がチャージされます。
searchads.apple.com
今回はその無料分でどんなものか試したという内容となっています。
設定方法
(1) キャンペーンの新規作成
下図のように何処へ広告掲載するか選ばされます。
今回は「検索結果」にトップに広告掲載したかったため、こちらを選びました。
(2) 配信したい国を設定
今回は日本を選びました。
(3) キャンペーン設定
入力項目を埋めていきます。
「1日の予算」で予算上限を設定出来るため、始めは様子見の価格設定をしておくとよいでしょう。
開始日/終了日は広告掲載期間です。様子見したい場合は終了日を設定しておきましょう。
(4) 広告グループ設定
入力項目を埋めていきます。
「デフォルトの最大CPT入札額」とは後述する「検索キーワード」を作成した時に初期設定される「最大CPT入札額」です。
CPTは広告タップされた時に支払われる費用です。広告枠は入札形式になっていますので、例えば「最大CPT入札額」を200円にした場合。他社の300円に設定した枠があれば表示されませんが、100円だった場合は110円くらいのCPTで表示される...というものです。
気を付けたいのは他社が190円だった場合は200円くらい掛かる点です。上げすぎると費用対効果が薄くなるため、ここは慎重に設定してください。
ちなみに「あなたにおすすめ」はオススメ検索ワードの現在のCPT入札額を元に出していそうです。おすすめ入札額だと十分なインプレッションが期待できますが、様子見をしたいのであれば少し下げて設定しておくとほどほどのインプレッションで様子見できます。
(5) キーワードを設定
Appleからオススメのキーワードが表示されるので、それに従ってもいいし。自分でキーワード入力する事も可能です。そのキーワードが人気かも表示されるため、入札競争が激しい所へ高単価で乗り込むか、不人気の所へ低単価でいくか自由に設定できます。
(6) 設定完了
キャンペーン作成ボタンを押したら設定は完了です。
開始日になるとキャンペーンが実行中ステータスに切り替わります。
注意点としては作成直後だと広告表示されませんでした*1。半日くらい経ってから表示され始めたため、表示されないからといって即CPTを上げずに様子見したほうが良いです。
実際
スイカゲームのパロゲー、スライムゲームで試してみました。
hyoromo.github.io
1日目 (2023/11/14 火曜)
1日の予算 | 最大CPT入札額 | インプレッション数 | タップ数 | インストール数 | 掛かった費用 |
---|---|---|---|---|---|
2,500円 | 150円 | 1,104回 | 19回 | 3回 | 2,555円 |
Appleからのオススメ最大CPT入札が136円だったので、そこから少し高めに設定してみました。
2,555円支払ってインストール数が3回、1人にダウンロードして貰うために約850円も支払った結果となりました。
流石に高すぎたと思い、2日目にここを変更しました。
2日目 (2023/11/15 水曜)
1日の予算 | 最大CPT入札額 | インプレッション数 | タップ数 | インストール数 | 掛かった費用 |
---|---|---|---|---|---|
2,500円 | 50円 | 530回 | 58回 | 6回 | 3,045円 |
最大CPT入札額を50円に下げてみました。流石に人気キーワードには表示されませんでしたが、類似検索の方で表示されました。
昨日よりタップ数が多いお陰でインストール数は2倍。1人にダウンロードして貰うために掛かった費用も約500円と下がりました。
ただ気になる点がいくつかあります。
- なんで予算2500円のところ、3000円と大幅に超えてしまったのか?
- 最大CPTが50円に対し、最大を超える入札額が何度も発生するのは何故か?
TODO:ここは問い合わせてみたいと思っています。
3日目 (2023/11/16 木曜)
1日の予算 | 最大CPT入札額 | インプレッション数 | タップ数 | インストール数 | 掛かった費用 |
---|---|---|---|---|---|
2,000円 | 30円 | 334回 | 39回 | 6回 | 1,191円 |
2日目が見込みより500円多かったので、3日目は予算上限を2000円に変更。あと入札額を50円から30円に値下げしました。
2日目まではその日の途中で予算オーバーして広告表示が止まっていましたが、今回は入札額が低かったため予算上限に届かず終わりました。
4日目 (2023/11/17 金曜)
1日の予算 | 最大CPT入札額 | インプレッション数 | タップ数 | インストール数 | 掛かった費用 |
---|---|---|---|---|---|
2,000円 | 15円 | 25回 | 1回 | 0回 | 30円 |
入札額を30円から15円に値下げしてみました。
結果は全然表示されませんでした。曜日によってライバルの最大CPT入札額の上がり下がりはあると思いますが、流石に15円だと他曜日でも厳しいそうですね。
支出額の確認方法
支出額が$500を超えるまたはキャンペーン開始から1週間経過すると、請求書がメールで届きます。
そちらに支出額が日本円ベースで記載され、もし無料分の$100がチャージされていた場合は下図の内容が請求書左下へ記載されます。
なお無料分の$100はApple側の日次為替レートを元にドルから日本円に変換されるようです。
Appleへ問い合わせてみましたが、日本円で無料分の残高は教えられないし、為替レートの開示も行っていないとの事です。
結論
4日ほど低価格で1回しか調査していませんが、あまり人気のないワードでも入札額の上限は30円以上が良いのかな。という結果でした。
あくまで1例なのでほどほどに参考にしつつ、ご自身でキャンペーンの$100を使って試してみてください。
*1:反映までのラグがあるのか不明